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ひたすら続くアップダウンの坂。しかし坂を上ると、
こんな絶景が待つ。これぞ大自然の、アメとムチ。
車が通れる、必要な大きさにだけ空けられたトンネル。
整備前のこの土地を、少しだけ想像できる。
岩でできた離島、その名も「二ツ亀」。色合いと形状
から判断すると、スーパーマリオのノコノコっぽい。
外見が古めかしい「金沢屋旅館」、内装はもっとすごい!
教科書や博物館では理解できない、昔の旅籠を体感できる。
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宿の人は、朝から親切である。
チェックアウトのとき、キックボードの話に食いついてくれて、わざわざ写真まで撮ってくれた。
台風が去ってひと安心、と思いきや、朝からめちゃくちゃ暑い!
ある意味では、雨よりも悪天候かも知れない。
あいかわらず、奇岩の並ぶ道が続く。
「波触甌穴群」という、岩にある無数のクレーターがステキだという場所に到着。
クレーターよりも、ダイナミックに傾いた断層が、自然の力強さを感じられて見ごたえがある。
道は、昨日の午後と同じく、アップダウンが続く。
坂を上りきったところでは、青くきれいに広がる海と、それを取り囲む山の光景を望める。
車やバイクだと、この光景に気がつかず通り過ぎるだけであろう。
また、トンネルは手彫りっぽく、本当にただ岩をぶち抜いたような、シンプルなもの。
都会では絶対に見ることのできない、原始的な風景である。
やがて大きな上り坂が見えたところで、少し時間は早いが昼食をとる。
この判断は、大正解であった。
以降ひたすら、急な勾配の上り坂が続く。
ひたすら汗が、だらだら流れる。
昼食休憩がなければ手持ちの水分が足りなくなっていただろう。
峠を越えた後は、急な勾配の下り坂。
道がせまく、曲がり角が多いうえ、対向車がたまに来る。
イヤでも減速を余儀なくされるが、「タイヤをふむ」という原始的なキックボードのブレーキでは、とても間に合わない。
少しスピードが出たら片足をつく、という方法で、なんとか徐行。
せっかくの下り坂なのに、めちゃくちゃ疲れる。
峠を越えてから、なかなか日陰がない。
がっつり疲れているのだから、ひと休憩を入れたいのに。
ようやく日陰があったのは、宿なのか食事処なのかわからない、お店のテラス。
一応自販機が置いてあるので、休憩してもいいのだろうが、若干気が引ける・・・
まぁ、怒られたら立ち退けばよい。
ここからは、「二ツ亀」という小さな孤島が見える。
まぁ、見えないこともないけど・・・
昨日の「人面岩」といい、無理に自然をモノに例えなくても。
純粋にきれいだからいいけど。
ついでに、先ほどの坂でタイヤが壊れたので、新しいものに交換。
再出発してしばらく行くと、佐渡島の最北端。
そこからは、島の東側の道。
太陽が山陰に隠れ、涼しくて快適である。
ここのところ、宿を着くのが遅かったが、今日は明るいうちに到着。
「金沢屋旅館」という、玄関先に骨董品が並び、見るからに古めかしい宿である。
なんでも、築120年という歴史あるお宿だそうな。
部屋も純和風・・・
を通り越して、屏風などがあり、明治か江戸時代にタイムスリップした感覚になる内装。
きしむ階段や廊下も、味があってたまらない。
港に近い場所なので、夕食は新鮮な魚でも食べよう!
と港へ出たが、どこの食堂もシャッターがおりている。
しまった、今日は世間様では平日だった。
結局いつもどおり、部屋でスーパーの弁当を食べることとなった・・・
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