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「昭和の町」も、お店が閉まっていたらただの地方の
商店街。開店まで待つ時間がなく、残念。
からあげなんて、うまくて当たり前。なんて
言うのもおこがましく感じるくらい、うまい!
海沿いのサイクリングロード。ただただ走り
やすいが、向かい風の強さがネック。
1人用の宿?いやいや、アパートでしょ。
家財道具もそろってて、快適すぎる。
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朝日が心地よい、と思える感情は、日常生活ではなかなか味わえない。
早朝独特の静けさのなか、田園地帯を走る。
車が少ないため、安心して走れることも大きなメリットである。
出発後間もなくたどり着いたのは、豊後高田市という町。
ひときわ感慨深くなるのは、ここは僕自身の生まれた町であるから。
物心つく前に大阪へ移ったとはいえ、何とも不思議な親近感を覚える。
豊後高田市の観光地である、「昭和の町」。
ここは、昭和30年代の町並みを再現した商店街である。
が、午前8時台なのでどのお店も閉まっており、こうして見ると、ただ地方にありがちなさびれた商店街に見える。
商店街の中心で、何やらセットが組まれている。
どうやら、GWということで、特別なイベントがあるらしい。
せっかくなので見てみたいところであるが、さすがにイベントがはじまるまで待つ余裕はない。
商店街を奥まで進むと、本来の進路と外れてしまう。
どうせすぐ途切れるだろう、と進んで行くと、意外に奥深い。
引き返すのもしゃくだし、そのまままっすぐ走り続ける。
そろそろ現在地を確認しないと迷子になるかな、と思ったところで、運よくメインルートへ合流できた。
そこからは町を離れ、国東半島を一周するルートに入る。
今回の旅では別に国東半島を一周しなくてもよいのであるが、なぜか走りたかったのである。
海沿いの、アップダウンの道が続く。
昼食は、「道の駅くにみ」。
売店でたこめしとからあげを買い、海の見える広場でいただく。
当然たこめしはうまいのだが、そのうまさがかすんでしまうくらい、からあげがめちゃくちゃうまい!
昨日、中津のからあげが食べられなかったことが、あらためて残念に思える。
それにしても、寒い。
あいかわらず風が冷たいうえ、昼前から空が厚い雲に覆われている。
ジャージを着ながらでも、体が震えるほどである。
寒くて走る気がおきず、昼食後しばらく待機。
やがて、再び太陽が顔を出したのを見計らって、再出発する。
道はあいかわらず、アップダウンの連続。
坂があるせいか、汗の量が昨日とは比べ物にならないくらい多い。
そのくせ、風は昨日と同様、冷たい。
しかも、けっこう強い向かい風であるため、なだらかな傾斜の下り坂であれば、蹴らないと進めない。
海沿いのサイクリングロードをひたすら走り、海の見える展望台を見つけて長めの休憩をとることに。
昼食時と同様、止まると寒い。
上着を着て体を震わせながらも、いつしか眠ってしまっていた。
そこから夕方まで、異様に気持ちが下り坂。
不機嫌というか、気分が乗らないというか。
寒いなか寝てしまったせいで、風邪をこじらせてしまったのか。
明日天気が悪いそうなので、気圧による不快感なのか。
昨日より早めの午後6時、宿へチェックイン。
この宿が珍しく、アパートを宿泊施設としているのだ。
キッチンあり、調理具あり、洗濯機あり、洗剤・柔軟剤ありと、宿泊というよりひとりぐらしの疑似体験といった気分である。
ただ1つ難点は、近くにお店がないこと。
いちばん近いというスーパーへは、キックボードで20分かけて買い出ししないといけない。
調理具があるので何か作ろう、という気分も、これだけ時間がかかってしまっては、萎えてしまう。
せっかく早めに着いたというのに、結局食事・風呂を済ませた時間は、昨日とほぼ同じ。
宿の近辺の情報は、あらかじめ調べておかなければと反省。
にしても、快適性という面では今まで泊まったあらゆる宿と比較しても、群を抜いてよい。
こういうスタイルの宿が、もっと全国的に広まってくれたらいいのに。
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