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住宅地そばの「やすまる銘水」で、カラカラのノドをうるおす。
住民も水を汲みにくるのだろうか。近くにあってうらやましい。
富山名物「ます寿司」。脂なくパサパサな
身なんだが、酢飯にマッチして妙においしい。
この時期に気温27度は、暑すぎる。
気持ちは早いが、夏の旅が心配になる。
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午前7時半に宿を出て、思わず顔をしかめる。
暑い！
この季節に、この時間から暑さを感じるのは異常である。
通常なら、午前中は涼しくて距離を稼ぐにはもってこいなのだが、1時間おきに休憩を余儀なくされる。
リュックに入れたペットボトルの水が空になり、ノドがカラカラになる。
そんなさなか、住宅地の一角にある「やすまる銘水」というわき水を発見。
汗ばっかりかく旅をしているので、わき水は非常にありがたい。
水辺は涼しく、しばらく休憩をする。
さらに県道25号線を北上する。
地図上では海沿い近くの道を走っているのに、昨日からまったく海が見えないのは悲しい。
それにしても、風が強い。
追い風なので走っているときはいいのだが、休憩中は地図やグローブが吹き飛ばされそうになる。
また、休憩をしていても常に強風が体に当たると、それだけで疲れを感じてしまう。
やがて進路を東に変え、金沢市の繁華街近くの国道に差しかかる。
昼食をとりたいのだが、飲食店が多く目移りする。
外は暑いし風が強いので、できれば長居できるところがいい。
となると、いちばん都合よいのがスーパーだ。
たまたまイオンがあったので寄り、食料品コーナーで富山名産のます寿司を購入。
イートインコーナーはなかったのだが、休憩用の簡易なテーブルと椅子があったので、そこに座って他のお客さんにジロジロ見られながらいただく。
1時間ほどして再出発すると、暑さはさらに増している。
それもそのはず、道路の温度計は27度！
もう夏である。
当然暑いのでバテやすく、こまめな休憩を余儀なくされる。
暑さのせいか、タイヤもひんぱんに壊れる。
2時間ごとに壊れると、いくらスペアを多く持ってきたとはいえ、一気に不安になる。
夕方、富山県は小矢部市に。
ここには、かつてママチャリ旅でお宿を借りたお寺がある。
せっかくなので寄ってお礼が言いたいので、スマホの地図と記憶を頼りに、お寺を探す。
ない。
確か地名にもなっている「安楽寺」のはずだが、そのお寺が見つからない。
そもそも、20年近くも前の記憶自体がかすんでいて、覚えている景色がまったくない。
相当しつこく探したが、どうしても見つからなかったので、諦めて宿へ向かう。
宿に着いたのが、午後5時。
大浴場で昼間がっつりかいた汗を流す。
しかし宿の近くにお店がなく、片道10分以上かけてスーパーへ買い出ししなければいけない。
さっぱりした体に、再び汗がしたたり落ちる。
それより、外でカエルの大合唱がうるさいほど聞こえることが不安だ。
天気予報では明日は雨だが、これは確実に降るだろう。
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