ホームへ
履歴書 ダイアリ 旅の足跡 日帰温泉 リンク 掲示板 チャット
||    ≪旅の足あとTOP ||         1日目    |    2日目    |    3日目    |    4日目    |    5日目    |    6日目    |    7日目    |    8日目        ||


キックボード東京→茨城    【2日目】
● 2018年4月29日(日) はれ 千葉県市原市〜千葉県鋸南町


わざわざ遠回りして見に来た「アクアブリッジ」。
橋より右手にある小さな点はオスプレイだ。

アクアブリッジを臨める潮干狩り場。
こんな大規模な干潟があってうらやましい。

行きたいけれど上り坂がきつく断念した「東京湾観音」。
ただ寄っていれば宿到着が遅れたので結果オーライだ。

たまたま寄った割には見応えのある「鶴峰八幡宮」。
腰を下ろして休むこともでき神社は旅人にやさしい。

歩道も路肩もない洞門は、キックボード旅人ならず
自転車や歩行者にも大敵。改善できないものか。

沈む夕日が魅力的なのは、見た目の美しさだけでなく
ふだんその姿を見る機会が少ないためだと、ふと思う。

宿は合宿所。宿っぽくない質素な部屋
づくりは個人的にむしろ落ち着く。

スーパーで余っていたわずかな食料品で
即席で作った海鮮サラダうどん。意外にうまい。
午前7時半に出発し、わずか10分ほどで進みの悪さを感じる。
平地を走っているつもりなのに、もしかしてなだらかな上り坂なのかな?
などと初めは思ったが、もう1つの心当たりがある。
念のため調べてみると、残念ながら後者が的中していた。

タイヤが壊れている!
昨夜、新しいものに交換したばかりなのに。
交換後30分ほどで壊れることもあるが、ここまで早いのははじめてかも知れない。
一応まだカバンに10個以上のスペアがあるので不安はないものの、明らかに昔よりタイヤが壊れやすくなっている。
何か対処はないものだろうか。

タイヤ交換後、少しでも荷物は少ないほうがよいので、しばらく走った先のコンビニへ古いタイヤを捨てに行く。
するとコンビニ前で、やたら大声でひとりごとを話している女性がいた。
これは関わるとマズいなぁ〜と思いつつも、この先にまたコンビニがある保証はないので、恐る恐るゴミ箱へ寄る。
しかし案の定、からまれる。

相手はカタコトの日本語。
話しかけられて返答すると、すべてをネガティブにとられる。
そもそも目が常に怒りに満ちており、まったく笑顔がない。
これは相当ヤバいなぁ。

「あっ、息止めてるだろ?臭くないわ」
と意味のわからない因縁をつけられ、不意に顔面に息を吹きかけられる。
さすがにこれにはイラッとしたので、すぐさま立ち去った。

人との交流は旅の醍醐味であるが、昨日の道尋ねアジア人といい、こういうことではない。


県道を抜け、アクアラインの近くに寄る。
今のところたいした観光もしていないので、どうせならアクアブリッジを間近で見てみたい。
しかし、アクアブリッジを見るにはルートから大きく外れて時間のロスが発生する。
今日走るべき距離はそこそこあるし、悩ましいところだ。
葛藤の末、おそらく今後見る機会もないだろうという気持ちが勝ち、寄ることにした。

アクアブリッジは自動車用の有料道路なので、橋のふもとまで行こうにも道案内はなく、また道が入り組んでいるため迷う。
ようやくたどり着き、この旅はじめての海を眺めながら、思っていた以上に雄大で美しいアクアブリッジにしばらく感動する。

休憩もはさんで海沿いを走ると、潮干狩りをしている会場がある。
この界隈は広域の干潟として有名らしい。
干潟のすぐ手前の海岸には無数のテントが並び、とりたての貝を焼いていただいているようだ。
もちろん旅の最中なので参加することもできず、残念な気持ちをかみしめて先へと進む。


昼食は富津公園の食堂にある「磯ラーメン」にしよう、と地図を見ながら決めていたが、とても間に合いそうにない。
仕方なくコンビニのフードコートで済ませる。
食後は急激な睡魔に襲われ、そのまま30分ほど寝込んでしまう。


再出発後は、暑さとの戦い。
朝から暑かったのだが、昼を過ぎてからはさらにひどくなる。
それでいて、風は冷たいので木陰で休憩するとすぐに寒くなるというのが、この季節の厄介なところだ。

当初行くはずだった富岡公園を過ぎたあたりから、道が急に狭くなる。
建物の姿もなくなり、休憩する場所もままならない状態となる。
走りにくくてたまらなくはあるが、ようやく人里から離れたことで、旅をしているなという気分になる。

もっと観光をしなければ、ということで目星をつけていた「東京湾観音」は、国道からそれた上り坂を1.5キロも進まなければならないらしく、断念。
その代わり、といっては罰当たりになってしまうが、もう少し進んだところにあった「鶴峰八幡宮」という大きめの神社に寄る。
広くきれいな境内は、ぶらぶら見てまわるだけでも楽しめる。


さらに南下すると、ただでさえ道が細く怖いのに、いわゆる「洞門」と呼ばれるタイプのトンネルが続く。
歩道はなく路肩もほぼない。
カーブでは車から歩行者は確認しにくいだろうから、本当にヒヤリとする。
昨年走った、新潟の超難所「親不知(おやしらず)」を思い出す。


今日の宿は海が臨める部屋とのことで、チェックインしてから部屋で日没の夕日を眺めよう。
という思惑も空しく、まったく時間が間に合わない。
仕方なく、たまたま夕日が見られる駐車場があったので、多くの観光客に紛れて落ちる太陽を眺めた。

そこからは時間との勝負となる。
確実に空は暗くなってくる。
とはいっても、急ぐと気持ちが萎えてくるし、危険も伴う。
慌てないことを自分に言い聞かせ、しっかり休憩をとりながら走る。


日が暮れかかる午後6時半過ぎ、ようやく宿に到着。
部屋に入ると、海は見えるものの、夕日の落ちる方向ではない。
さっき見ておいてよかった。

風呂上がり、宿のすぐ近くにあるスーパーへ夕食を買いに行く。
が、まさかまさか、お惣菜がほとんど売り切れている!
特に米がないのはきつい。
辛うじて売っていたお造り・うどん・パン・野菜で、とりあえず飢えをしのぐ。


ちなみに今夜の宿は合宿所というコンセプトがあるらしく、布団をしいてシーツをかけたり、ゴミを部屋の外に出すことがセルフとなっている。
昔はユースホステルを好んで使っており、当時は当たり前のことだったが、今となっては面倒に感じる。

そんなことより、合宿所という特性上、団体さんが夜中に騒がないかが心配である。


||    ≪旅の足あとTOP ||         1日目    |    2日目    |    3日目    |    4日目    |    5日目    |    6日目    |    7日目    |    8日目        ||