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岩なのに「なめらか」竜串の海岸。全国的に
広まってもよいくらいの絶景が、続く。
貝塚?いやいや、空き地ですやん!
せめてレプリカでも置いておいてほしい。
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目覚めが悪い。
原因は、昨夜のお酒であることは、わかっている。
わかっていながらも、この苦しみに身を置いてしまうのは、なぜだろうか。
3日目にしてようやく、からっと晴れた空。
暑い!
やはり夏はこうでなくちゃ、などと流ちょうなことも言えないまま、ただただ夏の洗礼を浴びる。
時間もあるので、竜串という場所で、観光をするべく足を止める。
海沿いの遊歩道に足を運ぶと、1歩目から異世界。
黄土色で曲線を描いた光景は、「なめらか」という形容がぴったりである。
休憩がてら腰をおろすと、足もとはサンゴの化石やきれいな貝殻がたくさんある。
こんなにきれいな場所が、世間一般に名所として広まっていないことが残念である。
再出発してからは、山道と集落が続く。
とにかく暑い。
途中、軽く呼吸困難を引き起こす。
もしや、熱中症?
昼は食欲もなく、ビスケットを5枚食べたのみである。
目的地である宿毛へは、案の定予定よりも早く到着。
近くを観光するべく、地図にある「宿毛貝塚」なる場所へと向かう。
貝塚なんて、中学校のときに学校で習った程度で、見たことがない。
そもそも、現存しているのか?
そんな好奇心は、見事に裏切られる。
どこからどう見ても、住宅地の一角にあるそのスペースは、ただの空き地にしか見えない。
貝が積み上げられた光景を期待していたのに。
午後4時に、いったん宿へチェックイン。
お宿のご両親さんがとても明るく、旅のことに対して非常に興味を持ってくれた。
無機質なイメージのあるビジネスホテルも、こういった接客にあうとうれしく感じる。
ひとっ風呂浴びてからは、近所を散策。
寺や神社、駅前などを、あてもなくキックボードで移動する。
いかんせん、足を止めてじっとできるほどのものがないので、ひたすら走り続けることとなる。
これなら、残りの旅路のためにも、部屋でじっとしていたほうがよかったか。
明日は、大気が不安定だそうな。
山道も多いし、それなりに距離もあるので、不安である。
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