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霧がかかり、両側には田園、前方には山。
朝の爽快さも手伝い、ただただ幻想的。
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早朝にぱらついていた雨も、出発するころにはすっかり上がっていた。
雨による霧が田園にかかる風景は、実に幻想的である。
朝から川沿いに、えんえん下り坂。
しかし勾配がなだらかすぎて、実質ほぼ平地と同じように、蹴り続けなければいけない。
何か損した気分である。
川を下りきってからは、今度は海沿いの道。
太陽はたまに顔を見せる程度なので、比較的涼しい。
にもかかわらず、休憩の頻度があきらかに高い。
いよいよ疲労がたまってきたのだろうか。
峠を1つ越えてからは、松山市の都心部。
都心を走ることが、久しぶりに感じる。
まだ昼食をとってそんなに時間も経ってない。
このまま宿へ直行するには、あまりにも早すぎる。
ということで、観光をすることに。
向かった先は、道後温泉。
かつて自転車旅のときに寄り、お湯の圧倒的な心地よさに度肝を抜いた場所である。
昔ながらの温泉施設「道後温泉本館」で、ゆっくり入浴。
お湯が熱めながら、のぼせ方がゆるやか。
のぼせては脱衣所で休憩、を2時間くり返した。
そこから宿へ向かうも、体のほてりが全然とれない。
宿に到着する前に、松江城の見える大きな公園で、夕涼みをした。
そしてビジネスホテルへ到着。
たまたまネットで探し予約したその宿は、なんと自転車旅で来たのと、まったく同じ場所である。
いくつも宿が並んでいるというのに、何という偶然だろう。
チェックイン時、宿の奥さんが、やたらキックボードに興味を抱いてくださった。
今回の旅は、こういう宿でのコミュニケーションが、実に多い。
わざと話しかけられるよう、キックボードをたたまずチェックイン手続きをしていることも、一因ではあるが。
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