 |
ある石油会社の工場。煙突とパイプの幾何学的な
造形は、工場好きならずとも見入ってしまう。
こんなきれいなビーチが、真夏のこの時期に
プライベートビーチ状態とはぜいたくな!
奇跡的にも、ほぼ7日間これ1つで走り続けられた。
ホイール箇所が破損するという、珍しいケース。
|
最終日は、早朝から太陽が出ていて、暑い!
今回の旅はくもりがちだっただけに、あらためて夏旅をしていることを思い知らされる。
出発早々、タイヤから異音が。
そういえば、今回の旅はまだ一度もタイヤ交換していない。
どうせなら最後まで交換なしで行きたい、という一心で、そのまま走る。
やはり暑いと、バテるのが早い。
はじめは2時間走り切れたが、以降は1時間おきに休憩をする。
あるビーチで、建物の陰で休憩をしていると、お店のオーナーらしき人がやってきた。
今からお店をオープンするので、のいてくれという注意。
まぁ、注意されることは仕方がない。
が、いやみったらしい言葉をネチネチとしつこく言い続けられたため、イラッとした。
こういう人の下で働く店員さんが、気の毒で仕方がない。
と同時に、せっかく気持ちよく旅をしているのに、人の気分を平気で害する行為は本当にやめていただきたい。
さらに1時間後、また別のビーチで休憩。
休憩しているすぐそばに、誰かが置きっぱなしの荷物がある。
飲み物も数本あり、貧乏旅をしているころだったら、あらぬ行為を考えていたかも知れない。
しばらく休んでいると、20歳前半くらいの若いカップルがその荷物を取りにきた。
話しかけられ、旅の話を説明すると、「やっべーやっべー」と、実に若者らしい言葉で返される。
言葉遣いこそ安っぽいものの、そこからかなり話に食いついてくれて、先ほどの店のオッサンに対する怒りが、一気に消火された。
ゴールまで、あと3時間!
というところにきて、タイヤの異音がさらに激しくなる。
経験上、この音と感覚では、3時間どころか10分ももたないだろう。
泣く泣く、交換することに。
タイヤを外してみると、タイヤそのものではなく、タイヤの根本部分、車でいうところのホイール部分がくだけていた。
いつもはタイヤの磨耗により交換するのだが、こんな状態になるのははじめて。
これが下り坂でくだけていたなら、今までにない大惨事となっていたのではないだろうか。
タイヤを交換した地点からゴールまで、2時間もかからなさそう。
このまま一気に、ゴールへ!
と気合いを入れたものの、やはり暑さは尋常ではなく、体力が持たず休憩。
残り30分という距離は、「30分」という時間がこんなにも長いものなのかと疑うほど長く感じた。
ゴールありきで、ゴールを意識して走ると、いつもこんな感じである。
そして無事、四国一周達成!
そこで感じたのは、達成感ではなく、ひたすら疲労感である。
最後の最後で、「ゆとりを持つ旅」というテーマを忘れていたことは、おおいに反省しなければならない。
とはいえ、この2部構成の旅においては、昔に比べてはるかにゆとりを持てている、と感じる。
旅が終わってからジワジワとしあわせを感じるだけでなく、道中もっともっとしあわせを感じられる旅を、目指していきたいものである。
|
|
 |