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灼熱の中、逃げるように入った「SECOND HOUSE」。
カープ一色の店内より気さくな店長のインパクトがまた熱い!
おそらく青のり栽培だと思われる、海沿いの風景。観光ガイド
にはまず書かれない景色にも、美しいものはたくさんある。
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ありがたいことに今の会社は、夏期休暇を世間と同じ時期にとるか、1週早めにとるかを選択できる。
今回早めに取得したのは、公共機関の予約が取りやすいことも理由の1つである。
いちばんの理由は、9月に控えるシルバーウィークにある。
キックボードで1週間走ると、1か月以上は体にダメージが残る。
少しでも休暇期間を延ばすため、あえて早めに取得したのだ。
今回、広島から出発というトリッキーな旅路を選んだのには、理由がある。
今まで、「紀伊半島一周」「四国一周」「九州一周」など、何かと「一周」することを目標としていた。
が、けっこう思いつく限り一周したので、新しい目標が欲しくなった。
結果として浮かんだのが、「中国地方一周」。
本来なら大阪を基点として、西方面へ走って行くべきである。
が、すでに大阪から広島まで、5年前に走っている。
となれば好都合で、そのときの旅を無理やり結びつけ、広島からスタートした次第である。
午前11時に広島駅へ到着し、新幹線から出るや、思わず顔をしかめる。
暑い!
夏って、こんなに暑かったっけ?
というか、今から本当に、1週間もこんな猛暑を走り続けられるの?
といって、まさか引き返すわけには行かない。
意を決して、駅を発つ。
が、駅構内がとてつもなくややこしく、駅から抜け出すまでの道がわからず、迷う。
実に幸先の悪いスタートである。
猛烈な暑さの中を走ること、1時間。
たった1時間で、バテてしまう。
休憩と昼食と避暑を踏まえ、せっかく広島に来たのだし、お好み焼き屋さんに行こう。
ちょうど住宅地を通っており、ポツポツと小さなお店はあるのだが、どこも常連しか入らなさそうな店構えで、入りづらい。
目移りをしながらようやく1軒、「広島風お好み焼きSECOND HOUSE」へ入店。
店に入るや、これでもかと言わんばかりの、カープグッズの山!
間違いなく、関西のお好み焼き屋にはない光景である。
注文したお好み焼きは、生地にキャベツ・そば・卵と、至ってシンプル。
しかし、その質素さとはうらはらに、うまい!
テーブルにあるソースやマヨネーズを追加できるのだが、あらかじめ表面に塗られたソースだけで、味付けはじゅうぶんである。
お客さんも少ないし、できる限り長居して、いちばん暑いこの時間帯を回避しよう。
と長居していると、店長さんが声をかけてくれた。
キックボード旅のことを話すと、えらく食いついてくださり、大盛り上がり!
このお店は不思議と、バイクやサイクリストなどの旅人が、よく足を運ぶらしい。
国道沿いというわけでもなく、駅前ながらも数軒のお好み焼き屋があるというのに、不思議なものだ。
ここは何か、旅人を寄せ付ける不思議なパワーがみなぎっているのかも知れない。
最後は、「お店のブログに載せたい」と写真を撮っていただき、よく凍ったチューチューまでいただいた。
もともと旅の最中にお店でランチすることは少ないが、2時間もの時間を過ごしたのは、はじめてである。
旅の序盤から、実にいい思い出ができた。
それにしても、やはり暑すぎる!
尋常ではない暑さに、なかなか足が進まない。
時間も気になるが、精神的・体力的にも参ってしまい、とても走れたものではない。
1時間も走らないうちに、日陰のある公園を見つけ、暑さが和らぐまでゆっくりと休憩する。
案の定、午後3時には少し暑さが和らぐ。
走ると、先ほどみたいには強くバテない。
が、積極的に休憩をはさみつつ、ひたすら走る。
午後6時には、だいぶ気温が下がり、走りやすくなった。
今年の夏は、朝と夕方にしか、走ってはいけないのかも知れない。
宿に着いたのは、予定より遅い、午後7時過ぎ。
ひとっ風呂入り、夕食を買いに行くも、なかなかスーパーが見当たらず、夕食にありつけたのは午後9時。
やはりもっと早い時間にチェックインしたいところである。
が、昼間の暑さは回避したいし、難しいところ。
何より、1日でタイヤが3つも壊れてしまったことが、大きな不安材料である。
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