|
時おり広がる日本海は、青く美しい。旅の最中は、
こういった景色の前で留まれないのでもどかしい。
まるでカラオケボックスか、仮設住宅のような部屋。
シンプルすぎる内装は、不思議と落ち着く。
|
一度目覚めるも、つい二度寝をしてしまった。
さすがに、疲れがたまって来たか。
それでも、出発の時間はそれほど遅れず、午前7時過ぎには宿を出た。
朝から雲が出ていて、涼しい。
海岸沿いを、ひたすら東へ進む。
が、建物が少なく、休憩する場所がなかなか見つからない。
仕方なく、国道から1本外れた道の歩道で、休憩をとることに。
実に、3時間もぶっとおしで走っていた。
なかなか疲れがとれず、再出発に時間がかかる。
ようやく重い腰をあげ走っていると、雲がどんどん厚くなってくる。
で、雷鳴がとどろく。
こいつは、ひと雨きそうだ。
せめて昼食まで、持ってくれればいいのだが。
しかしなかなか、雨の気配はない。
そうこうしているうちにお昼どきとなったので、「道の駅 ゆとりパークたまがわ」のレストランへ。
とんかつ定食は、ごはん・みそ汁・お漬け物が、セルフで食べ放題である。
ここは遠慮なく、たんまりとおかわりをすることに。
ちなみに、食事の前後や食事中などに、やたら声をかけられる。
もっといえば、今回の旅においては、声をかけられる頻度が非常に高い。
コンビニ前で休憩しているときにすら声がかかるなんて、今までなかったことだ。
山口県の人は社交的で好奇心が強い、という県民性を持っているのだろうか。
結局雨は降らず、はれたりくもったりをくり返す。
午後は山道が続き体力的に大変だが、太陽のかげる時間が長めで、いくらかマシではある。
午後5時半に、宿へ到着。
やはりこのくらいの時間が、ちょうどいい。
宿は、駅前のビルの2階にある。
かつてカラオケボックスだったのを改装したのか?と思えるような、とってつけた感のある部屋。
3,200円という安さでありながら、部屋が新しくきれいなので、うれしい。
いよいよ、足の疲れがピークを迎える。
最終日である明日は、余力があれば走ろうかという程度にしか考えていなかったので、別にムリしなくてよい。
が、次回の旅のことも考えると、少しでも距離をかせぎたい、という気持ちのほうが勝ってしまう。
|
|
|