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とにかく急坂、「宇和島街道」。高度があるだけに、
風景はきれい。展望できる公園がなくて残念。
「道の駅 ふたみ」は大人気で、車が列をなす。こんなに
設備の整った海岸で、一度でいいから泳いでみたい。
国道はそこそこにぎやかだが、駅に近づくにつれ静かに
なる、ちょっと不思議な松山市街。明日はここで遊ぶぞ!
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午前5時、目が覚めた。
覚めたというか、起こされた。
よりによって僕のすぐ隣におデブちゃんが寝ていて、ものっすごいいびきをかいているのだ。
あと1時間ほど寝たかったのに、うるさくて寝ることができない。
出発は、午前6時。
昨日と同じく、霧がすごい。
道はゆるやかなアップダウンを繰り返し、しだいに高低差が大きくなってきた。
いつしか、ものすごい上りに差しかかった。
「宇和島街道」と呼ばれる道で、トンネルが10個以上たて続けに設置されているところだ。
今回の旅では峠で足をついたことがなかったが、さすがに疲れて休憩した。
気温が急に高まっていたので、暑さにやられたのかも知れない。
再スタート後もえんえんとトンネルが続く。
「いつまで上ったらええねん!」と、誰にともなくいらだちを覚えるほど、とにかく過酷だった。
ようやく峠を越したら、農道をひたすら下った。
えんえんと続く農道を見ながらも、また昨日と同じように「なんでこんなところ通ってんねん」という低いテンションになってきた。
大洲という町で、昼食。
コンビニで牛丼を買った。
そういえば、肉なんて旅してから食べてなかったな。
そのせいか、やたらおいしく感じた。
昼食後は、肱川という川沿いを、海に向かって下った。
やたら風が強く、下りなのに坂を上るときと同じくらいの力で走らなければならない。
ますますテンションが下がる要因となったのは、言うまでもない。
ようやく海に出て、今度は海沿いの道をひたすらまっすぐ走った。
けっこういい感じにスピードが出て、また海がきれいに見えたので、気分が一気にハイになった。
途中、道の駅で休憩。
けっこう人が多く、車が列をなしていた。
中でも目をとめたのが、暴走族集団。
ちょうどこの海岸で休憩をしていたのだろう、駐車場界隈で50人くらいたむろしていた。
さすがにこの歳だし、このご時世だし、怖いとかそういう感情よりも、「がんばれよ」という滅び行くものへの同情心が芽生えた。
午後5時半、予定より早く松山へ到着。
明日は雨なので、今日はリッチにビジネスホテルへ泊まり、連泊するつもりだ。
それともう1つ、松山へ来た楽しみがあった。
HPの仲間である、ヒロリンと会う約束をしていたのだ!
一泊3,000円のビジネスホテルを見つけ、一人暮らしの家でよく見かける小さな湯船が設置された“共同湯”で汗を流して、待ち合わせ場所へ。
想像以上に小規模なJR松山駅で、いよいよヒロリンとのご対面。
言葉遣いが非常にきれいな方で、ネット上で冗談を言い合っているイメージとは、大きくかけ離れていた。
話が巧みで、ちょっとした沈黙もすぐに埋めてくださるので、非常に楽しいひとときを過ごせた。
何だかんだで、あっという間に2時間近くも経ってしまった。
その後にいろいろ予定があったそうで、貴重なお時間をいただいたことは心から感謝したい。
ビジネスホテルへ帰って、現在テレビを見ながら、1週間ぶりにビールを飲んでいる。
やはりたまには、こういった俗世間での生活も悪くない。
明日はゆっくり、松山を楽しむぞ!
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