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新居浜東港へ到着、無事四国一周達成!そして
初対面のKさんと合うべく、待合所のトイレで着替え。
別子銅山のトロッコ跡を、ひたすら歩く。途中のトンネルが、
トロッコが本当に走っていた動かぬ証拠。道はさらに続く。
プラットフォーム状の跡地を発見。ここだけ道が少しだけ
広くなっている。しかし駅舎のようなものは見当たらず。
道は、鉄の門でさえぎられた。すぐ向こうは道の駅で、
人もいる。さぞかし、あやしい奴らだと思われただろう。
かなりの高度から落ちる「清滝」。幾度となく岩肌に弾かれ、
水しぶきがものすごい。アルファー波出まくってるだろうな。
指定席は、貸し切り状態!ロビーでザコ寝するのと違い、
ゆっくり眠れそうだ。今度からフェリーは指定席にしようかな?
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昨日降り続いた雨は、すっかりやんだ。
温泉の効能か、脚にあった筋肉痛と疲労感が、ほとんどなくなっている。
体のフル充電ができたのを確認し、午前6時に出発。
出発してしばらくは雲が残っていたが、次第に晴天に変わり、めちゃくちゃ暑くなった。
海岸沿いの道をひたすら走り、今治からは市街地を走った。
片道2車線の一般車道の横には広く「二輪車道路」がとられ、さらにその横に路肩が広くとられている。
何て贅沢な道を作ってるんだ、と思っていると、結構大型車が通る。
なるほど、このへんは港が多いので、大型車を基準に道が作られているようだ。
「もう旅が終わったしまうのか」というちょっとしたさびしかを噛みしめながら、足を止めることなく、午前11時に新居浜の港へ到着。
これで実質、四国一周の目標は達成だ。
相変わらず、「一周したぞ!」という感動はない。
いつもながら、自転車で長距離走ったあとは、妙に冷静になってしまう。
ひと息ついてからは、港のトイレで着替えた。
昼からは、つい最近メールで知り合ったKさんと、会う約束をしていたのだ。
フェリーが出る午後8時40分までつきあってくれるというのだから、こんなありがたいことはない。
間もなく、Kさんが車で迎えにきてくださった。
車に乗り込むと、挨拶もそこそこに、とりあえず近所のうどん屋さんに行った。
港の工業地帯の一角にあるうどん屋さんは、駐車場がすでにいっぱいで、とにかく客が多い。
注文がなかなかできないほど、店内はあわただしかった。
当然、注文後も時間がかかった。
その間に、あらためてKさんとゆっくり話をすることにした。
Kさんとはホントに知り合って間もなく、会う前は何を話せばいいかといささか心配をしていていた。
しかし旅好きという共通点があったため、今回の旅の話をスムーズにできたし、Kさんの写真を見せていただいたりなど、話題は尽きなかった。
ようやく出てきたうどんは、麺の1本1本形が違い、歯ごたえやコシが絶妙だ。
今まで食べ続けてきたうどんよりも、はるかにうまい!
昼からは、僕の意向で“別子銅山”という廃坑へ行った。
やや山手の場所に、かつて銅の採掘に使われたトロッコの線路跡があり、そこが遊歩道となっていた。
遊歩道とはいっても、車が何とか1台通れるくらいの広さだ。
実は「立入禁止」の看板があり、ところどころ土砂崩れが起こっている。
当然、人の通りがほとんどない。
復元されたっぽいトロッコの線路跡を、ひたすら歩いて行った。
途中、建造物の跡やプラットフォームらしき場所の跡があり、なるほど廃線であることは確かだ。
1時間以上、ただひたすら歩いたところで、目の前に大きな門があらわれた。
その先には道の駅「マイントピア別子」があった。
何とか越えて休憩してやろうと思ったが、想像以上に堅固な門は、どうやっても向こう側へ行くことができない。
向こうで不審者扱いされては困るんで、しぶしぶ引き返すことにした。
引き返す途中、道の下に並行して流れていた川へ降り、岩と砂利のある河原で休憩した。
「立入禁止」看板へ戻ってから、すぐそばに神社があったので、行くことにした。
が、どうも様子がおかしい。
集団でゾロゾロと神社へ向かう人がいるかと思いきや、神社では多くの人がいて、何やらイベントをしている。
どうも宗教がらみのものらしい。
せっかく来たのに、お賽銭を投げることもできずに、引き返した。
それにしても、ほら貝を持ちながら行進している人らの、テンションの低さはちょっと面白かった。
車へ戻り、今度は正規のルートで「マイントピア別子」へ。
土産屋以外に、別子銅山に関する資料がわんさかとあり、面白かった。
別子銅山というものが、いかに広いものであるのかがよくわかる。
僕らが行ったところは、銅山のほんの一部に過ぎないようだ。
今度、数日かけてがっつり探検したいな。
さらに車で山を登り、「清滝」という滝へ行った。
かなりの高度を誇る滝で、見ていて気持ちが良かった。
滝つぼよりももっと上へ続く道があり、Kさんに登るよう誘われたが、残念ながら脚の疲労がきつくて、登れなかった。
ちょっと残念。
滝を見てからは、スーパーでお土産を買い、夕食を済ませて、乗船。
結局Kさんは、僕がフェリーへ乗るギリギリまで、話し相手となってくれた。
初対面だというのに、こんなに長時間一緒にいてくれて、本当に感謝したい。
また、銅山を歩きまくるなんてことは、他の人はなかなか付き合ってくれないだろうし、楽しかった。
フェリーへ乗り込み、“2等指定席”へ。
行きとは違い、ロビーで寝ることはない。
1つの部屋にマットが40個ほど並べられている。
そして、この部屋には今僕一人だ。
角の席を取り、まだ午後9時にもなっていないのに、もう寝る気マンマンだ。
お風呂に入ろうとしていたが、さすがにもうそんな気力が残ってない。
河原で昼寝しといたらよかったかなぁ・・・
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