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レトロな個人商店が点在する野辺地の市街地。
店舗に個性があり、通り過ぎるだけでも楽しめる
郊外の国道沿いの飲食店にあったオブジェ。
発想と制作スキルに脱帽、さぞ料理もうまいだろう。
スーパーに普通に売られている「ほや」。
つい買いたくなるが、当然料理なんてできない。
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「キックボード日本一周」とうたう旅は、今回予定どおり走ることができれば、達成ということになる。
しかし何だか、実感がない。
ゴールをしたら、急にこみ上げてくるものなのだろうか？
そんな疑問を残しながらはじまる今回の旅。
青森から海沿いを南下、リアス式海岸に沿って走ることとなる。
町が少なそうだし、山も多くて険しそう。
日本一周の締めくくりに、とんでもない修羅が待ち構えているものだ。
午前7時半に家を出て、電車と新幹線を経由して、出発点となる野辺地駅に着いたのが午後3時。
しかも東京から八戸までの3時間は座席がとれない状態で移動したため、もうすでに1つの過酷な旅として成立している。
もちろん、本当の旅は今からである。
宿は南の方向にあるのだが、進路を北へと進む。
というのも、昨年夏は途中から友人に車で駅まで送ってもらったので、今回はその途中地点まで戻らないといけない。
片道30分のロスとなるのだが、旅のこだわりである。
野辺地の町は、絶えず建物があって個人商店が点在する。
まさに昭和レトロ。
小学校のころは家の近所もこんな感じだったなぁとノスタルジーな気分につつまれる。
それにしても暑い！
大阪では連日・最高気温38度を記録しており、さすがにそれよりマシではあるが、しっかり夏の暑さを感じる。
去年、東北に来たときはむしろ寒いくらいだったのに。
しかし日陰に入ると、それなりに涼める。
そういえば、小中学生のころの夏って、このくらいの気温だった気がする。
またしても、気分はノスタルジーに。
国道279号線から国道4号線を経て、抜け道となる農道を南下。
ゆるやかな下り坂が5キロほど続く。
キックボード旅として、これほどまでに快適なものはない。
しばらく集落から離れた道を走り、再び別の集落に到着。
思っていたより時間がかかっている。
事前にスーパーで夕食を買い込み、再び郊外の道を走るころには、日がほとんど暮れている。
初日から、空が暗いことにより起こる、絶望感のような独特のイヤな感情を抱くこととなるとは。
ようやく宿に到着したのは、午後7時半。
一応は温泉宿であるが、どちらかといえば日帰り温泉におまけで宿泊部屋を併設したようなところ。
温泉は湯がヌルヌルしていて気持ちいいが、空腹感が強く、あまり長く入れず。
結局夕食にありついたのは、午後8時半となった。
宿の到着の遅さは前回の旅でも反省点であったのだが、初日からこれはよろしくない。
といっても、時間は十分余裕をとっていたつもりだったのに。
自分では実感していないだけで、実は走る速度がめちゃくちゃ遅くなったのかも知れない。
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