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リアス式海岸沿いを走ると必ず目にする、
三陸自動車道の工事現場。早い復興を願う。
意外と密度高く腹にたまる、みそ田楽。
汗ダクの身にこの塩分は染みる。
東日本大震災をはじき返した「普代水門」。
まさに守護神、存在が人一倍力強く見える。
洞門の先にはきつい上り坂が続く。辛い
試練を越えたときの充実感はひとしお。
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今日の予定走行距離は30km。
通常の半分ほどで、旅の中休みとなる。
朝はゆっくり起きて、ゆっくり支度し、午前9時半に出発。
いきなり上り坂が続いたせいか、1時間ほどで着くと見込んでいた「道の駅 のだ」には、休憩も含めて2時間半もかかった。
お土産屋を冷やかしているうちに正午が過ぎ、隣の直売所で昼食を買う。
しいたけのおこわや豆腐田楽など、ご当地感満載の食事を休憩所でいただき、食後は2時間の休憩。
宿に早く着きすぎてもやることがないので、とにかく時間をゆっくり使う。
再出発後は、再建中の町が広がる。
春に東北へ来たときはこの光景にショックを受けたものだが、今はむしろ着実に復興が進んでいることに安堵を覚える。
町を抜けると上り坂。
暑い!
とにかく暑くてバテて、この旅ではじめて心が折れる。
東北とはいえ、やはり真夏である。
国道から県道へ海沿いを進むと、「普代水門」がそびえる。
1896年の明治三陸地震、1933年の昭和三陸地震で津波の被害を受け、「2度あることは3度あってはならない」として建築された、高さ15メートルもある大きな水門である。
げんに、2011年の東日本大震災では大津波から町を防いだという大きな実績を持っている。
それを知って改めて眺めると、存在感の大きさを改めて強く感じる。
そこからは海沿いに洞門をくぐり、勾配10%の急坂を進む。
当然、その斜度ではキックボードは押し進むしかない。
坂は長く、ひたすら続く。
ただ、昨年青森で冷たい強風を浴びながら、3時間ひたすら坂を登った経験を思い出すと、さほど苦痛には感じない。
苦い経験は、こういうところで生きてくる。
坂を登りきり、宿近くの展望台へ寄るも、相変わらず霧が濃くて景色は望めない。
少し残念に思いながらも、そのまま宿へチェックイン。
窓の広い温泉にゆっくりつかると疲れはとれるが、やはり窓の外が霧で何も見えないのは残念でならない。
景色を楽しみに宿泊している他のお客さんは、どう感じているのだろうかと心配になる。
宿は山にあるので近くにお店なんてなく、夕食は宿で済ませる。
日本酒がたくさん揃っていたが、昨夜がっつりお酒を飲んだこともあってか、あまり飲む気にならない。
飲みすぎて翌日の朝ちょっとしんどい、ということが最近旅でよくあるので、このくらい適度な飲酒がちょうどよいのだと思う。
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