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   等身大?のガンダムの頭。 頭中に入ると
 カラオケスペースになっているそうな!
 
 「いちょう公園」は芝生が多く、あちこちで
 ゲートボールが開催。実にのどかな光景だ。
 
 4分の1スケールながら日本一の自由の
 女神。目がうつろで怖すぎる。
 
 日本一高齢の大いちょう。垂れ下がる気根の
 形から乳母・安産の神と信仰されている。
 
 日本屈指の漁獲量を誇る「八戸港」。
 早朝のにぎわう姿を見てみたい!
 
 蕪島にはたくさんのウミネコが飛来する。
 近づいても逃げる様子がなく思わず接写。
 
 
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| 朝はやはり涼しくて快適である。 夏旅では朝の時間は貴重だなと、つくづく感じる。
 
 朝からゆったりとした下り坂が続き、三沢市の市街地を抜けて国道338号線へ合流する。
 地図上では海沿いの道なのに、海が見えないことがもどかしい。
 
 
 ある床屋の前で、ライダーさんがわざわざバイクを停め、しきりにカメラ撮影をしている。
 何をそんな必死に床屋を?
 近づいてみると、なるほど納得した。
 
 そこにあったのは、巨大なガンダムのオブジェ。
 かなりリアルなクオリティのものが、敷地内に何体も並んでいるのだ。
 
 どうやらこの「スズキ理容」の店長が、大きなモノを作ることが大好きだという理由で創作したそうだ。
 よほどのガンダム好きかと思いきや、実はガンダムを見たことがなく、単に制作の被写体としてガンダムがちょうどよいらしい。
 結果として、このように多くの通行人を楽しませる趣味って、すばらしいと感じる。
 
 
 寄り道をしようと県道283号線を内陸側に進み、「いちょう公園」へ。
 公園内には遊歩道とその周囲に芝生が広がるのだが、いたるところでゲートボールが行われている。
 とにかく人が多く、そこをキックボードで走り抜けるのは恥ずかしい。
 
 公園の奥へ向かうと見えるのが、寄り道の目的でもある「自由の女神」。
 何でこんなところに自由の女神が?
 と案内板を見ると、どうやら本場の場所と同じ緯度にあるということらしい。
 4分の1スケールだという像は意外にも小さく、本物も実際にはそう大きくないのかと、こんな場所で思い知らされる。
 
 
 いったん公園を出て、すぐ隣の敷地にある「根岸の大いちょう」へ。
 「日本一」とうたっているが、確か日本一のいちょうって昨年の旅でお目にかかったはず・・・
 と思って調べてみると、昨年見たものは「大きさ」が日本一で、ここのいちょうは「長寿」日本一だそうな。
 なるほど、必ずしも樹齢と大きさは比例しないのか。
 
 ここ数年、旅中に巨木へ立ち寄る機会が増えたが、巨木に宿る独特の神秘性にはいつも癒やされる。
 近くの神社の石段に腰を下ろし、涼しみながらいちょうを楽しむ。
 
 
 昼食は、いちょうの木からすぐ近くにあるスーパーで済ませる。
 先ほど神社で休憩したばかりだが、暑さを避けるべく2時間ほど休憩をとる。
 
 
 午後からは、左に工業地帯、右に駐屯地と、風景も空気も悪い道をひたすら進む。
 そこを抜けた先には、日本を代表する港「八戸港」が広がる。
 昼過ぎなので港は静かだが、敷地の広さは圧巻である。
 
 
 港が途切れた先にある、「蕪島(かぶしま)」に立ち寄る。
 島といっても、今は陸続きとなっている。
 ここはウミネコの繁殖地として国の天然記念物になっており、とにかくウミネコの数が多い。
 人慣れをしているのか、かなり近くに寄っても逃げるそぶりを見せない。
 
 近くの「蕪嶋神社」へ立ち寄ろうとしたが、残念ながら工事中。
 何でも2015年に全焼してしまい、現在再建中とのこと。
 原因は不明とのことだが、放火の可能性もあるとのことで、いろいろと残念な気持ちになる。
 
 
 そこからはいよいよ、リアス式海岸のはじまり。
 あまり激しくはないが、アップダウンが続く。
 アップのたびに、断崖と海の美しいコントラストが楽しめるのはうれしい。
 
 今夜の宿が午後6時までチェックインという縛りがあり、時間が気になりはじめるが、せっかくの絶景を通り過ぎるのはもったいない。
 展望台を見つけるたびに立ち寄って、しっかりと景観を楽しむ。
 
 
 宿に到着したのは、時間ギリギリの午後6時。
 珍しく宿で夕食をお願いしていたので、買い出し等でバタつくことなく、ゆっくりと過ごすことができる。
 
 食後は周辺を散策。
 駅前だというのに、あたりには集落があるだけで何もない。
 でも、この何もない感じが個人的にたまらなく好きである。
 
 
 出発前に懸念していた台風8号が、どうやら東北に向かってきているらしい。
 と思いきや、新しく台風9号が発生している!
 さらに食事中、福島で震度5弱の地震が発生したらしい。
 
 天災による旅の不安が、ここまで重なるとは。
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