|  |     
   三陸復興国立公園にある「種差海岸」。天然
 芝生の広がる光景に息をのむ、はずだったのに。
 
 全裸男が指差す先 、よりもこんなシュールな
 像を小学校に建てた人の精神が気になる
 
 派手さことないが栄えている久慈市街地。
 東北七夕のシンボル、笹飾りが要所にある。
 
 郷土料理「まめぶ汁」をさりげにサービスされ
 ご満悦。店主の人柄と料理のうまさが沁みる。
 
 | 
| 朝からとんでもない濃霧! 宿近くの種差海岸は、広範囲に及ぶ芝生とその先の断崖と太平洋が折り重なる、すばらしい景観がウリなのだが、まったく楽しむことができない。
 
 相変わらず、小さなアップダウンが続く。
 太陽が出ていないので涼しいと思いきや、湿度が高くてひたすら蒸し暑い。
 
 少しでも坂を避けるべく、国道をそれて裏道を走る。
 しばらく走って再び国道に戻ると、やたらトラックが多い。
 国道と並行するように作られている、復興道路建設のためだ。
 もともとトラックが大量に往来することを想定されていない国道45号線は、道幅が狭く路肩もほとんどないため、走っていて恐い。
 また、上り坂が連続しており、気持ちも体も疲労が蓄積される。
 
 
 正午ごろ、国道沿いのコンビニで昼食。
 朝からずっと走っていて、ここが今日1軒目のコンビニである。
 思っていたとおりリアス式海岸沿いは、お店というか建物自体が少ないんだなと実感する。
 
 食後は急激な睡魔に襲われ、昼寝を2度はさむ。
 まだ旅3日目だというのに、ひどく疲れがたまっている。
 
 
 午後になっても、依然霧が晴れない。
 気温も上がり、ますます蒸し暑くなる。
 下り坂が続くのだが、相変わらずトラックが多いし、道が途中でガレているのでスピードが出せない。
 もどかしさを感じながらもひたすら進む。
 
 
 夕方、久慈市の市街地に到着する。
 市街地に来ることが、えらく久しぶりに感じる。
 
 午後4時にチェックインし、ゆっくりお風呂に入る。
 体を落ち着かせたところで、あたりを散策。
 特にめぼしいものがない、とはいえ1時間は時間がつぶれる。
 
 
 夕食は都心部より少し外れにある居酒屋「すえひろ」。
 広い店内には、先客が1人いるのみ。
 気さくな店長さんがしきりに話しかけてくれる。
 
 途中で激しい夕立があり、その後まさかの停電。
 すぐさま厨房の奥からロウソクに火を灯して持ってきては、そのさまに場が盛り上がる。
 はじめにいたお客さんはしばらくしてお店を出たが、入れ違いで入ってきた夫婦と店長とで、さらに話の華が咲く。
 旅先でのこういう交流は最近になって覚えたけれども、本当に楽しい。
 
 ちなみに料理は品数が多く、旬なものでいえばウニと岩ガキがとにかくおいしい!
 他にはお造りだったり、郷土料理の「まめぶ汁」なんかもいただき、大満足!
 こんなクオリティにもかかわらず、客がまばらというのがもったいなくてたまらない。
 
 
 さんざん満足してお会計は、たったの4,000円。
 いやいや、明らかにもっと食べて飲んでいるはずなのに。
 間違いなく、たくさんサービスしてくれたのだろう。
 
 この感謝を心に、明日からの旅もがんばろう!
 |  |  |