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キックボード青森→宮城    【3日目】
● 2019年8月5日(月) くもり一時はれ 青森県八戸市〜岩手県久慈市


三陸復興国立公園にある「種差海岸」。天然
芝生の広がる光景に息をのむ、はずだったのに。

全裸男が指差す先 、よりもこんなシュールな
像を小学校に建てた人の精神が気になる

派手さことないが栄えている久慈市街地。
東北七夕のシンボル、笹飾りが要所にある。

郷土料理「まめぶ汁」をさりげにサービスされ
ご満悦。店主の人柄と料理のうまさが沁みる。
朝からとんでもない濃霧!
宿近くの種差海岸は、広範囲に及ぶ芝生とその先の断崖と太平洋が折り重なる、すばらしい景観がウリなのだが、まったく楽しむことができない。

相変わらず、小さなアップダウンが続く。
太陽が出ていないので涼しいと思いきや、湿度が高くてひたすら蒸し暑い。

少しでも坂を避けるべく、国道をそれて裏道を走る。
しばらく走って再び国道に戻ると、やたらトラックが多い。
国道と並行するように作られている、復興道路建設のためだ。
もともとトラックが大量に往来することを想定されていない国道45号線は、道幅が狭く路肩もほとんどないため、走っていて恐い。
また、上り坂が連続しており、気持ちも体も疲労が蓄積される。


正午ごろ、国道沿いのコンビニで昼食。
朝からずっと走っていて、ここが今日1軒目のコンビニである。
思っていたとおりリアス式海岸沿いは、お店というか建物自体が少ないんだなと実感する。

食後は急激な睡魔に襲われ、昼寝を2度はさむ。
まだ旅3日目だというのに、ひどく疲れがたまっている。


午後になっても、依然霧が晴れない。
気温も上がり、ますます蒸し暑くなる。
下り坂が続くのだが、相変わらずトラックが多いし、道が途中でガレているのでスピードが出せない。
もどかしさを感じながらもひたすら進む。


夕方、久慈市の市街地に到着する。
市街地に来ることが、えらく久しぶりに感じる。

午後4時にチェックインし、ゆっくりお風呂に入る。
体を落ち着かせたところで、あたりを散策。
特にめぼしいものがない、とはいえ1時間は時間がつぶれる。


夕食は都心部より少し外れにある居酒屋「すえひろ」。
広い店内には、先客が1人いるのみ。
気さくな店長さんがしきりに話しかけてくれる。

途中で激しい夕立があり、その後まさかの停電。
すぐさま厨房の奥からロウソクに火を灯して持ってきては、そのさまに場が盛り上がる。
はじめにいたお客さんはしばらくしてお店を出たが、入れ違いで入ってきた夫婦と店長とで、さらに話の華が咲く。
旅先でのこういう交流は最近になって覚えたけれども、本当に楽しい。

ちなみに料理は品数が多く、旬なものでいえばウニと岩ガキがとにかくおいしい!
他にはお造りだったり、郷土料理の「まめぶ汁」なんかもいただき、大満足!
こんなクオリティにもかかわらず、客がまばらというのがもったいなくてたまらない。


さんざん満足してお会計は、たったの4,000円。
いやいや、明らかにもっと食べて飲んでいるはずなのに。
間違いなく、たくさんサービスしてくれたのだろう。

この感謝を心に、明日からの旅もがんばろう!


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