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こんな路肩が狭い山道で、雨。タイヤの滑りも
意識しないといけないため、本当に疲れる。
国道のすぐそばにある、足湯。無料で
使えるということで、本当にありがたい。
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目覚めるとまず、窓の外を見る。
大丈夫、雨は降っていない。
とはいえ、道路はぬれているし、空はどんよりくもっている。
いつ降ってきてもおかしくない状態ながらも、午前7時に出発。
くもっていても、気分は爽快である。
やはり、朝というものは気持ちがいい。
もしくは、昨夜さんざんグルメを楽しめたから、気分的にリフレッシュできたのか。
などと思っているうちに、徐々に雨が降ってくる。
本降りとまでは行かないまでも、よりによって山道に差しかかったころだ。
この旅ではじめての、本格的な山道。
路肩がせまいのはもちろん、路肩も歩道もないトンネルなんかがあり、危なくて仕方がない。
やっと上り坂が終わったと思っても、路面がぬれていては、下り坂でスピードも出せない。
さらにはタイヤから異音が出はじめ、明らかに走りが悪くなる。
ここまで悪条件がそろうと、いつしか気分が落ち込んでしまう。
午前11時、道の駅「たのうら」で、昼食がてらの休憩。
魚屋があったので、太刀魚フライ・ハモのすり身揚げ・かきあげを買う。
いずれも揚げものばかりではあるが、海の幸を安価で手に入るのだから、特に気にならない。
で、当然ながら、どれもがうまい!
おなかは満たされど、落ち込んだ気分は戻らず。
休憩室に、横になれる畳じきのスペースがあったので、気分がリセットされるまでゆっくり休む。
えらいもので、しばらく横になり休むとリフレッシュできた。
もうひと山越えなければならなかったが、太陽が出てきたこともあってか、気分よく乗り越えることができた。
日奈久温泉という温泉地を通りかかったとき、足湯があったので、迷わず休憩。
脚を酷使する旅の最中に、足湯ほどまでにありがたいものはない。
少し長居してから、ついでに周辺を散策する。
昔ながらの古い商店街は、別世界に迷いこんだ気分になる。
ただ、潰れたお店が多く、それを見ては現実に戻ってしまうのが残念である。
今日をふんばればあと1日、というところで、立て続けにタイヤが潰れる。
8個ほどスペアを持ってきたが、残りはあと1つ。
いつも最後に、何かしら不安材料が残ってしまう。
宿に着いたのは、午後5時半。
風呂とメシを済ませ、時間があまったのだが、まわりは店もなくびっしり民家に囲まれており、散策という気分になれない。
ヒマであるが、テレビだけは絶対につけない。
これは、旅の緊張を持続するのと、日常生活との違いを意識した、自分なりのこだわりである。
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