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キックボード青森→宮城    【3日目】
● 2020年8月3日(月) はれのちくもり 岩手県二戸市〜岩手県八幡平市


馬仙峡にそびえる岩。左が「男神岩」右が
「女神岩」、あわせて「夫婦岩」とも呼ばれる。

わざわざルートをそれて上り坂を経てたどり着いた
「御所野縄文公園」は、まさかの閉館。

内陸ながらもなだらかと踏んでいた今回のルート、
実際は標高458mの峠があり、やはりしんどい。

歴史を感じる建造物「正覚院」、見た目とは
裏腹に手入れの入念さにギャップを感じる。

えんえん広がる田園地帯。空が広く車も
少ないので、走っていて気持ちがいい。
ゆっくり眠ったつもりだったが、目覚めがあまりよくない。
さすがに3日酔いなんてことはないだろうが、やはり初日の深酒が何らかの影響をしているのだろうか。


出発してすぐに「馬仙峡」というものがあるとのことで、寄ってみる。
が、特に公園や展望台のようなものがあるわけでもない。
川と岩山は望めるのだが、どこを指して馬仙峡というのかもわからず、結局通り過ぎてしまう。


そこからは山道が続き、体力が削られる。
国道沿いには腰を下ろせる場所が少なく、事前に休憩スポットとして目星をつけていた「御所野縄文公園」までは何とかガマンして進む。

やがて公園の標識が見え、国道から道をそれる。
すると長い上り坂が続く。
しんどいし遠回りだし、引き返そうかなあと何度も葛藤しながらも、せっかくはじめから決めていた場所だし、ガマンして進むことにした。

そしてようやく公園に到着。
そこには建物があり、中では縄文時代の何やらが展示されているらしい。

が、まさかの休館。
公園というからには広場みたいなものがあるかと思いきや、それもなし。
肩透かしを痛感しながら、施設の影で長い休憩をとる。


再び国道に戻ると、そこからは上り坂が続く。
懸命に走りながらも、タイヤからの異音が気になり始める。
実は朝の早い段階にうすうす感じていた。
朝出る前に新しいものに交換したばかりなのに。
まさか、キックボード本体に異変?

念のためタイヤを替えてみると、異音がおさまった。
本体の異変でないことは安心材料だが、あまりにタイヤの寿命が短いことは不安材料だ。
しかも、いつもはリスクヘッジで複数種類のタイヤを織り交ぜて持ってくるのだが、今回は種類が少ない。
まだ旅は続くのに、不安が募る。


相変わらず、上り坂が続く。
小休止を続けながら進むが、昼食をとれるお店がまったくないので、ひたすら進むしかない。

いよいよ心が折れそうになったとき、1台のスクーターが並走しながら声をかけてくる。
陽気なおじいちゃんで、「すっげー!」と連呼。
もちろん、応援の意味を持たせた言葉である。
年齢と語彙のギャップも面白く、元気をもらう。


ようやく峠の頂を通過。
標高を見ると458m、そりゃあしんどいはずだ。
しかし達成感などはなく、ただ疲労を感じるばかりだ。
峠を越えたら下り坂が続くわけだが、意外にもアップダウンになっており、結局何度か上り坂を進まなけばいけなく、しんどい。

やがて国道に建物が現れる。
すると民家から、おばちゃんが優しく声援をくれる。
東北の方は、本当に社交的だなあ。


コンビニを見つけたので、迷わず足を止めて昼食。
フードコードがないため、仕方なく外でザコ座りして食べる。
空がくもっていて日差しを気にしないのはいいのだが、ザコ座りの姿勢では疲れが癒やしきれず、あまり長居もできずにすぐ出発。


少し遠回りになるが、「弓弭(ゆはず)の泉」という湧き水を尋ねる。
そこは「正覚院」という、とても古いながらも整備の行き届いたお寺の境内にある。
木の根から音をたてて湧く水は、お寺の雰囲気と相まって神聖である。


昼食後にじゅうぶん休憩がとれなかった代わりに、「道の駅 石神の丘」に立ち寄り、休憩室でひと休憩する。
広めで空調も効いており、快適である。
ちなみに、僕より先に2名の高齢者がいたが、共にマスクをせずにいる。
コロナ禍で唯一感染者ゼロの岩手県は、もっと警戒心が強いのかと思っていたが、そうでもないらしい。

それから国道をそれ、ひたすらのどかな田園地帯を走る。
宿に近づいている安心感なのか、日中やや落ち込み気味だった気分が、ここにきて一気に上がる。


宿に着いたのは、午後6時過ぎ。
もう少し早く着くはずだったが、タイヤから異音がしてスピードが落ちているにもかかわらず、ごまかしごまかしで走っていたことが仇となった。

ホテルには居酒屋が併設されている。
まわりに居酒屋がほぼないので、そこで済まそうかな?
と思ったが、気分的に飲みすぎてしまいそうなので、無難にスーパーで惣菜をあさる。
しかしスーパーは閉店間際で惣菜がほとんどなく、あっても魚ばかり。
さすがにこれでは味気がなく、素直にホテルの居酒屋へ行っとけばよかったなあと後悔しながら、魚をアテにビールを流し込む。


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