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午前9時だというのに、観光客の足が途切れない、
小田原城。これから数時間後、雨に泣かされる・・・
一見、3,900円にはとても見えない、第一イン湘南。
天気さえよければ、界隈を観光できたのに!
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宿のチェックアウトの際、宿の方から、ペットボトルの麦茶とチョコレートをいただいた。
最後まで、本当に親切でありがたい。
ほっこりした気分とはうらはらに、出発早々から、アップダウンの坂道が連続する。
勾配がきついので、いつも以上にしんどい。
カーブが多いし路肩が狭いし、本当に生きた心地がしない。
坂から開放されて、小田原の街へ到着。
特に寄るつもりはなかったが、気がつけば小田原城へ足を運んでいた。
この旅で何度かお城に寄っているが、お城というのはどこも涼しくて気持ちがよい。
ゆっくりベンチで寝転んでいると、次から次へと観光客がやって来る。
午前9時だというのに、これほどまでに人気だとは。
休憩後、街道を走っていると、どんどん雲が厚くなってくる。
いつ降り始めても、おかしくない天気。
対向車の、車体の濡れ具合を常に確認。
急に雨が降り出したときに、雨宿りができる場所を常に確認。
こういう状況で、冷静に雨対策ができるのは、ひとえに経験の賜物であろう。
何度か小雨が降るも、気にせず進む。
しかし雷鳴が聞こえたところで、とっさに近くの橋の下へと避難。
タイミングぴったり、その直後に本降りとなった。
雨は1時間以上降り続く。
じっと座っていると、どんどん体温が奪われる。
橋の下をウロウロと歩きまわり、なんとかこごえるのを回避。
ようやく小雨になったところで、再出発。
しかし、雨は再び強くなる。
天気予報では、今後雨は強くなるそうだ。
下手に雨宿りをくり返すより、開き直って走ったほうが賢明だろう。
体が濡れてしまっている以上、止まると体温がすぐに奪われてしまうためだ。
ズブ濡れになりながらも、ただひたすら心を無にして走る。
ホテルに着いたのは、午後3時半。
いつも以上に早い時間である。
3,900円とは考えられないくらい、大きくきれいなビジネスホテル。
そんな中、ズブ濡れで泥まみれの体で入ることが、どれだけ気の引けることか。
さすがにチェックインが早すぎて、時間を持て余す。
街を徘徊しようにも、雨が強くて動き回れない。
だいぶ都会に来たというのに、ホテルに缶詰というのは、悲しいことである。
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