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小高い丘の上にある「浜田城跡」。地味な観光地ながら
きれいで立派な神社がある。旅の無事を祈願。
広い砂浜が印象的な「波子海岸」。ただの海岸
なのに、ひっきりなしに人が往来する。
宿近くの小さなラーメン屋。見た目をはるかに
しのぐクオリティのラーメンを提供してくれる。
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右足のかかとと、足首が痛い。
階段を上るときに、びっこ引くことがあるくらいに。
ちょうど旅支度を始めた1か月前から、急に痛みだした。
旅の前にこういった症状が出ると、「不吉な前兆では?」と考えてしまう。
しかしながら、すでにルートを決め、宿もとり、筋力トレーニングによる体づくりをしておいて、中止なんてできない。
旅の途中でマズイと感じてから考えればよい、と割り切り、予定どおり旅を開始することにした。
電車→バス→電車と乗り継ぐこと6時間、前回のゴールとなった島根の「周布(すふ)駅」へ。
移動中、えらく風が冷たいことが気になった。
厚手の服は持ってきていないが、この寒さは乗り切れるのだろうか。
しかし、駅へ降りたころには、寒さはだいぶ薄らいでいた。
いつもどおり、半そで・短パンという格好になり、出発!
とにかく風が冷たく、快晴の中走り続けていても、汗をかかない。
ガンガン走り続けたい、という気分はあるのだが、初日から飛ばしすぎてはいけない。
まず今日は、体を慣らすことを考えなければ。
ということで、1時間おきに休憩することを心がける。
1回目の休憩場所は、「浜田城跡」。
高台を上ると、いくつかの石碑や像があり、奥にきれいに整備された神社がある。
旅の序盤に神社にお参りすると、気が引き締まる気がする。
さらに奥には、おそらく石垣など、城跡らしいものが残っているようだ。
が、あまり歴史に興味があるほうではないし、これ以上上り坂を進む気分にはならず、体力が回復してからすぐに出発。
2回目は、バブルリングを吐くシロイルカが有名な水族館「アクアス」・・・ではなく、そのすぐ近くにある「波子海岸」。
広がる砂浜のきれいさもさながら、激しい波の力強さが、いかにも日本海らしい。
予定していた距離が短かったので、じゅうぶん休憩をとった割に、午後5時半という早さで宿に到着。
温泉付きだったので、すぐさま温泉へ向かう。
2時間は居座ってやろう、と思ったが、どうも落ち着かない。
狭いせいなのか、窓の外が一面壁に遮られているせいなのか、お湯が熱いせいなのか。
それでも、何とか1時間ゆっくりつかる。
夕食はスーパーで何か買おうと、外へ出る。
だが、宿のすぐ近くにあるラーメン屋を通ったとき、思わず足を止める。
くさい。
福岡の友人に、「とんこつラーメンのうまい店は、店のまわりがくさい」と教わったことがある。
それでいえば、ここはアタリではないだろうか。
とりあえず予定どおりスーパーには行ったが、やはりラーメン屋が気になる。
ビールだけ購入し、ラーメン屋へ寄ることに。
個人経営の、カウンターしかないお店。
メニューが豊富だが、いちばんシンプルなラーメンを注文する。
塩気がガツンと効いており、その後にとんこつのくささが広がる。
これはアタリである。
ただ、麺がちゃんぽん麺だったので、普通のラーメンではなく、ちゃんぽんを頼めばよかった、と後悔する。
明日は、そこそこ走行距離がある。
ビールも1本だけに自粛し、しっかりストレッチをして、明日へ備えよう。
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