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キックボード島根→京都    【4日目】
● 2016年5月2日(月) はれ 島根県松江市〜鳥取県琴浦町



「境水道大橋」から見下ろす、境港市街。
早朝に漁船が往来する姿を想像してしまう。


「皆生温泉」の足湯でひと休憩。中学生の
団体に人見知りしつつ、じっくり疲れをとる。


道沿いに風車が並ぶ光景。日常に
ない景色に、旅心がくすぐられる。


宿目前だが、道の駅で休憩。公園にある、
動物の形をした遊具の数々が意外に見ごたえあり。
朝のうちに距離をかせぐべく、午前5時半に起床。
しかしまさかの、二度寝をしてしまう。
再び起きたときは、冷や汗をかいた。
30分だけのロスだったのが、せめてもの救いである。

朝から、バイパス道を走る。
昨日の宍道湖まわりの狭い道を思うと、何と走りやすいことだろうか。
急勾配の坂を上り、境水道大橋から見る港の風景は、圧巻である。

橋を下ってからは、えんえん海沿いの道。
ひたすら直線で、風景もほぼ変わらない。
これが1日ずっと続くのでは?と錯覚してしまうほどである。


ようやく海岸沿いの道を抜け、ちょっと街に入ったところで、皆生温泉の温泉街に寄る。
大きなホテルが建っているかと思えば、普通の住宅が続き、一見温泉街には見えない。
唯一温泉街らしいものが、足湯。

今日は長距離を走らなければならず、少しでも先を急ぎたい。
が、こういう恰好の休憩ポイントで足を止めないと、ただ距離をかせぐだけの旅となってしまう。
少し躊躇(ちゅうちょ)はしたが、ここで休憩することにした。

熱い!
とんでもなく高温のお湯に、思わず脚を引っ込める。
それでも涼しい顔で脚を突っ込み、やけどしてるんちゃう?と思えるほど脚を真っ赤にしているご年配男性2名が、恐ろしい。
間もなく、冷水が出る蛇口を見つけたので、遠慮なくお湯を冷ます。

やがて中学生の団体が、ワイワイ言いながらやって来る。
楽しそうでいいな、と思いつつ、特に話しかける勇気もなく。
こういうときこそ、旅人なら恥を捨ててコミュニケーションをとらないと、と自分に言い聞かせる。


しっかり脚を休めてからは、米子の街を抜ける。
鳥取県の象徴の1つである大山が、前方に姿をあらわす。
とても雄大で、存在感がすごい。


市街地から遠のきそうになる午後1時、そろそろ昼食をと寄ったのは、そば屋。
ふだんからそばを食べないのに、ついつい寄ってしまったのは、やはり出雲そばが食べられなかった悔しさによるものか。

店内でそば打ちが拝見できるという、本格的なお店である。
麺は固めで、とても歯ごたえがある。
口がそばに慣れておらず、そば本来のうまみを感じられないため、残念である。


食後しばらく走ると、道の左右に、何基もの風車がそびえ建つ。
プロペラのまわる音が確認できるくらい近くにあり、その存在感に圧倒される。

さらに進むと、お弁当屋に車を停めた軽トラックの運転手2人に、声をかけられる。
会話こそ少なめながら、こうして興味を持っていただくのはうれしい。


昼からは、2時間半をノンストップで走る。
距離をかせぐという意識もあるが、あまりバテていないというのも一因だ。

そこから風は、向かい風に変わる。
初日から、強めの追い風が吹いていただけに、よけい辛く感じる。


夕方、妙にテンションが下がる。
太陽の色が黄色く変わるせいか。
疲れが押し寄せてくるせいか。
だいたいこの時間帯は、同じような現象が起きる。

あと10分ほど走れば宿に着くという地点で、休憩をとることに。
テンションが下がった状態で走っても面白くないし、不注意による事故が起こる可能性もあるからだ。


宿に到着したのは、午後6時。
もっと遅くなることを覚悟していたが、意外にも早めに着いた。
スーパーが宿のすぐそばにあるのが、ありがたい。

宿周辺・琴浦の名産らしい「あごちくわ」をかじりつつ、1日を振り返る。
距離が長いことを承知のうえで、足湯に寄れるゆとりを持てたのが、旅人としての成長を感じる。
適度に距離をかせぎつつ、心にゆとりを持つ旅をする、という理想に、だいぶ近づけていることを体感できた。


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